日本が誇る伝統の「着物」の良さについて学びましょう

このサイトでは着物にまつわる歴史や文化、正しい着物の着方などをわかりやすく解説しています。
初めて着物を着るという方も、成人式に合わせて着物を新調するという方も、ぜひ参考にしていただければと思います。

着物をいつまでも美しい状態で保つためには、着た後のお手入れがとても重要。お手入れをしないと、シミやシワができてしまうだけでなく、黄ばみや嫌な臭いの原因にもなってしまいます。

でも、正しいお手入れ方法がわからない…。と言う人も多いですよね。そこで、着物を着た後の正しいお手入れ方法についてまとめてみました。

着物の汚れをチェックする

着物を着た後は、まず汚れをチェックすることから始めます。汚れを放置してしまうと、染み付いて取れなくなってしまったり、黄ばみの原因にもなるので、隅々まできちんとチェックする位ことが大切です。

汚れやすい場所はどこ?

着物の汚れをチェックするとき、特に汚れやすい部分を入念にチェックすることが大切です。

・衿元……あごや首が当たる衿元はファンデーションなどが付きやすく汚れやすい場所です。裏表とも入念にチェックしましょう。
・前身ごろ……食事などをした場合、飛び跳ねなどで汚れが付きやすい箇所です。バスト中心をきちんとチェックしましょう。
・袖口……食事や手洗いなどで汚れやすい場所です。袖口360度と、袂周辺、袖全体をチェックしましょう。
・裾……屋外を歩行した場合は、裾に土や泥、水などがついている可能性があります。裏表ともにしっかりチェックしましょう。
・後身ごろ……意外と見落としがちなのが後身ごろ。どこかにもたれた際に汚れがついてしまったり、椅子に座った際に汚れが付く場合があります。

着物を着た後は、これら5か所を中心に、シミや汚れができていないか確認していきましょう。

シミになってしまった時の対処法

もしもシミになってしまったら、焦ってゴシゴシとこすってしまうのは絶対にNG!シミの種類に合わせてただし対処をしていくことが大切です。

油性の汚れ

ファンデーションや口紅、油性ペンやボールペンなど、油性の汚れがついてしまった場合は、ベンジンを使います。

着物の下に汚れても良い布を当て、ベンジンをたっぷり含ませた綿ガーゼで汚れの部分を叩きます。着物から下に当てた布に汚れがうつるまで、根気よく続けます。

慌てて水でぬらしたり、ゴシゴシとこすってしまうと取れなくなってしまうので、焦らずに冷静に対処しましょう。

水性の汚れ

お茶やコーヒー、しょうゆやソースなど、水性の汚れは中性洗剤を使います。食器用の中性洗剤を水で薄め(約15倍くらい)、綿ガーゼや歯ブラシに染み込ませます。

着物の下に汚れても良い布を当て、汚れの部分を叩き、下の布に汚れを移動させます。油性の汚れと同様に、こするのは絶対にタブー。こすってしまうと汚れが広がり、取れなくなってしまいます。

油性と水性の混じった汚れ

マヨネーズやバター、チョコレート、食事中の油はねなど、油性と水性の混じった汚れがついてしまった場合は、両方の処置を施します。

間違えてはいけないのは、処置の順番。まずベンジンで油性の汚れを処理した後、中性洗剤で水性の汚れを処理します。逆にしてしまうと、油性の汚れが取れなくなってしまうので、必ず油性を先に対処すると覚えておきましょう。

シミになってしまった場合の対処法を紹介しましたが、もしもきちんと落とす自信がない場合や、高価な着物がダメになってしまうのが怖い場合は、専門のクリーニング業者にお願いするのが一番です。

確実にシミを落とし、かつ着物を劣化させてしまわないためにも、大切な着物は専門のクリーニングショップでシミ抜きしてもらうようにしましょう。

着物のクリーニングに関する詳しい情報は、こちらを参考にしてみてください。

着物クリーニングはいくらかかる?おすすめ店の値段まとめ

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着物以外のお手入れのポイント

お手入れが必要なのは着物だけではありません。帯や半衿、襦袢や履物など、着物以外のアイテムもきちんとお手入れをしておけば、いつまでも綺麗な状態で保管することができます。

着物以外のアイテムのお手入れ方法についても、きちんとチェックしていきましょう。

帯のお手入れ

帯びは意外にも汚れやすいものです。食事の食べこぼしや汗など、シミや黄ばみの原因となる汚れが付きやすいので、着用後は速やかにお手入れをする必要があります。

まずは帯に汚れが付いていないかをチェックします。もしも汚れが付いている場合、帯は色落ちしやすいので、自分でシミ抜きするよりもクリーニングに出す方が確実です。特に高価な西陣織の帯や芭蕉布などは取り扱いも難しいので、専門のクリーニング業者に任せるのが一番です。

特に目立った汚れがない場合は、ハンガーにかけて1時間ほど干しておきます。着用後の帯は意外にも湿気を吸って蒸れている状態なので、そのまま仕舞うとカビの原因にもなるので要注意です。

半衿のお手入れ

半衿はファンデーションや汗などが付きやすく、とても汚れやすいアイテムです。着用後は目立った汚れが無くても、だんだん汗シミが黄ばんできてしまうという事も。着用後は毎回キレイに洗ってあげることが長持ちさせるコツです。

半衿を洗う際は、まず素材を確認することから始めましょう。半衿の素材は正絹や化繊など様々。また刺繍などが施されている場合もあるので、適当に洗ってしまうと刺繍がほどけてしまう事もあります。

正絹の場合

正絹の場合は中性洗剤を使います。たらいに水を張り、中性洗剤を入れて半衿を浸け置きします。汚れが目立つ場合は歯ブラシなどで優しくこすって洗います。

すすぎはしっかりと行い、洗剤が残らないように注意します。洗い終わったら絞らないように、タオルで優しく水けをとって陰干しします。半乾きまで乾いたら、当て布をしてアイロンをかけて仕上げます。

ただし縮緬の半衿の場合は、ちぢんでしまう恐れがあるので、専門のクリーニング店に任せる方が無難です。

化繊の場合

化繊の場合は手洗いでも洗濯機でも、どちらでも洗うことができます。長襦袢も化繊であれば、わざわざ外す必要もなく、長襦袢事一緒に洗うこともできます。

とはいえ劣化を防ぐためには、通常の運転ではなく弱めの水流で洗うことが大切です。またネットなどに入れて擦れを防ぐことも忘れないようにしましょう。

刺繍が施された半衿の場合

刺繍が施された半衿の場合は、できるだけ自分でお手入れするのは避け、専門のクリーニング店に任せましょう。

もしもシミができてしまった場合は、シミの種類に合わせてシミ抜きの処置を施し、あまりにもひどい場合はクリーニングに出しましょう。

襦袢のお手入れ

肌襦袢や長襦袢などは、直接肌に触れるものなので、汗や皮脂で汚れてしまいます。そのまま仕舞ってしまうと、汗シミが黄ばんでしまったりカビが生えてしまうので、着用後は速やかに洗濯することが大切です。

襦袢の多くは化繊なので、普通に洗濯機で洗濯することができます。ネットに入れて水流を弱くして洗いましょう。正絹の襦袢の場合は、洗濯機では洗濯できません。着物と同様の扱いで汚れを落とすか、専門のクリーニング業者に任せましょう。

履物のお手入れ

足袋や草履など履物もお手入れが必要です。足袋は着用後にすぐに洗濯をします。足袋の場合、手洗いで洗うのが一番。たらいに水を張って、洗剤で優しく揉み洗いしましょう。どうしても洗濯機を使う場合は、ネットに入れて水流を弱くして洗濯しましょう。

草履は天気のいい日に裏を上にして陰干しします。意外なほど湿気を含んでしまっているので、干さずに締まってしまうとカビや悪臭の原因になってしまいます。

泥や土ぼこりなどの汚れは、陰干しした後に優しく取り除きましょう。汚れがひどい場合は、専門のクリーニング業者でクリーニングしてもらうこともできます。

まとめ

着物を着た後は、お手入れをして汚れを残さないことが大切です。手間はかかりますが、着物の良好な状態で保管しておくためにも、お手入れを怠らないようにしましょう。

また、汚れがひどい場合や、高価な着物の場合は、専門のクリーニング業者に依頼して、プロにお手入れをしてもらうのがおすすめ。お手入れ次第で着物の価値も変わってくるので、最適なお手入れを施してあげましょう。